夏のふとん / 冬のふとん
快適な睡眠を送るために、
お布団はその時々の気候に合わせられるようになっているでしょうか。
普段シャツやズボンを変えるように、
お布団も四季に合わせて少しずつ変えていく必要があります。
快眠できる寝床内環境として、温度が33度前後・湿度が50%程度が推奨されています。周囲の気候の変化に対して、なるべくこの環境に近づけることが快眠のポイントになります。
真冬に羽毛、春/秋/冬に真綿を使い、寝苦しくなる梅雨~真夏~立秋頃は 麻をオススメしています。また、必要に応じタオルケットや肌着の調整などで、なるべく一定の環境で眠りに入ることが望ましいです。
麻ふとん
この半世紀で温暖化が進み夜の寝苦しさも
熱帯のような高温多湿の一途をたどっています。
“麻のふとん”といわれると普段目にする機会は少ないかもしれませんが、
実は高温多湿の日本の夏には最適な素材です。
麻は他の天然繊維と比べて、通気性が高く、湿気の吸収と排出にすぐれています。繊維そのものがもっている、独特のシャリっとした肌触りや速乾性で汗をかいてもベタきにくく涼しく感じます。
麻にはラミー(苧麻)とリネン(亜麻)の2種類があり、私たちは繊維がより強いラミーの麻ふとんを多く作っています。身体に敷くふとんとして、麻わた入り敷きパットやシーツを使うと背中のムレ感が低減されます。
また、薄手の麻わた入りのふとんを掛けても比重が軽いため、身体全体の湿気を気持ちよくコントロールしてくれます。
麻わた
私たちの作る麻ふとん(掛・敷)には
麻からとれるわたを使っています。
麻わたの特長は、一般的な夏布団で使われるポリエステルや木綿わたよりも熱伝導率が高く、透湿性にすぐれています。熱い体温と寝汗の湿度を麻わたが吸収し、外気に放出する作用があり、夏場独特の就寝中の不快感を抑えられます。
私たちの使う麻わたは全て国内加工品です。「近江ちぢみ」で長い歴史がある滋賀県のみで生産されています。やわらかでコシのある麻わたは、茎の外皮を取り除き、丹念に処理した原皮を打綿機にかけて少しずつ作られます。
また、私たちの麻ふとんの多くは、なるべくご家庭でお洗濯ができるよう耐久性を考慮して作っています。また、洗濯機での洗いが可能な「ウォッシャブルわた」を用い、ご家庭での取り扱いが大変便利になっています。
綿掛敷ふとん
昔ながらの木綿でできた敷きふとん。
最近は多くの方がベッドマットや機能性敷きふとんでおやすみになれられていますが、木綿のふとんも長所はたくさんあります。特に湿気の吸収はすぐれており、日干しすること「かさ高」が回復するとともに、湿気を放出し再度気持ちよく眠っていただけます。
私たちではお布団の用途により、木綿わたの原産地を変えてご提供しています。
敷きふとんは、寝返りを打ちやすいクッション性と適度な硬さがいるため、繊維が太く短いインド・パキスタン地域原産の棉を使っています。掛けふとんでは、繊維がしなやかでやわらかい掛け心地に仕上がるよう、繊維が細くて長めのメキシコ・アメリカ地域原産の棉を使っています。
また、敷きふとんの重さにお悩みの方には木綿とポリウレタンを組み合わせた、軽量でもクッション性を考慮した製品もございます。
座布団
おうちのペット、お仏壇の前、大相撲の関取衆、
ミシュラン料亭のお客様、世界遺産のお寺、お家元でのお茶席…
私たちのお届する座布団・クッションは
京都だけでなく国内で広くお使いいただいています。
京都でつくる座布団は「京座布団」といわれ、座布団の真ん中の”綴じ”に特長があります。一般的なお座布団の真ん中が”+”の形状をしているのに対し、「京座布団」は「京」の字から”△”の綴じになっています。
中わたは、ご使用の用途に応じ、木綿とポリエステルをブレンドしております。おうちのお椅子やソファーのサイズに応じ、センチ単位でオーダーを承っております。