「なんとなく寝れてない気がする」
「あの子、ちゃんと眠れてるのかな」
「あー、ぐっすり眠れた!元気!」
朝一番に起きて最初に感じることは、昨晩眠れたかどうか。
それだけでちょっとした幸せな気分だったり、凹んだ気分になることはあるでしょう。
せっかく寝るのだったら、しっかりと善く眠って、次の朝を迎えたいですね。
あらゆる動物は睡眠を必要としています。睡眠は、単に身体を修復させる以上に、脳の休める働きもあります。脳が適切に休息をとることができないと、いわゆる「睡眠負債」の状態になります。
近年の研究では、免疫機能の低下,生活慣病リスク増加,大脳機能低下を引き起こすことが分かっています。眠ることを我慢することは、何もいいことはないのです。
こうした「睡眠負債」の蓄積を防ぐには、眠る時間の量・眠りの深さの質の両方を満たすことが必要です。
最近では、睡眠導入を図るサプリメントなど科学的に睡眠をサポートするアイテムが増えてきています。しかし、一番おろそかにしがちなのは、そもそもの睡眠時間です。まずは毎日しっかりまとまった睡眠時間(もしくは暗所で身体を休め目を閉じる時間)をとりましょう。
“善く”眠るためには、睡眠の絶対量が必要なのです。おおむね7時間寝ることを目標に、8時間程度は寝床で休むようにしてはどうでしょうか。
でも、いきなり寝床に入ってすぐに寝ることは簡単ではありません。日中の活動で適度に疲れていて、心理的なストレスを減らすことが眠りに入るためには大事です。寝たい数時間前にお風呂に入り体を温め、落ち着いてリラックスした状態で床につきましょう。
「何度か目が覚めて眠れなかった…」「うまく寝付けなかった…」朝起きて昨晩の睡眠にがっかりすることはあると思います。どうしてこんなことが起こってしまうのでしょうか。
原因を探っていくと、寝室の環境を整えることが重要です。特に、光・音・熱をコントロールすることが睡眠の質を保つためには不可欠です。例えば、照明器具の明るさや枕もとのスマートフォンを見てしまうことで寝入りが浅くなってしまうことがあります。
人によって眠りの快適度は違います。体質や日常の疲労度を基に、自分の気持ち良い寝床を考えましょう。また、寝室を複数人で共有される場合はなるべくお互いの快/不快を話合って、寝つきの良い環境を作ってみましょう。
「お布団」はなぜ睡眠に必要なのでしょうか。人間が睡眠に適した身体の周りの温湿度は、温度16~26℃/湿度50~60%前後が目安です。寝具の役割は、寝室の状況と身体の周りにある温湿度ギャップを埋め、同時に身体をより落ち着いて休めるようにすることです。
寝具は、枕・敷布団・掛布団の3種類のアイテムをバランスよく合わせると善い睡眠につながります。枕は頭や頸椎を安定させ、敷布団は弾力性や柔らかさを持たせることで身体を弛緩させます。掛布団は、身体の周りが気持ち良い状態になるよう温湿度のギャップを調整します。
日本には四季があり、季節の移ろいに応じ寝室の温湿度も日々変わってゆきます。冬は厚手の掛布団や毛布でしっかりと防寒、夏は逆に湿気の放出のために薄手の布団やケット…。身体を休めるための寝具を毎日少しずつ調整すると、善い睡眠につながります。